2022.6.3

通級指導教室での指導スタート
保護者の皆様や在籍校との連携のもとに、指導を開始することができました。担当者も通級する児童も緊張感の中のスタートでしたが、送迎をしてくださる保護者の方々と、温かく送り出し迎えてくださる在籍校の先生方や友だちのおかげで、スムーズにスタートすることができました。ありがとうございました。
学校訪問で、教室での児童の様子を参観しながら、たくさんの支援の様子も参観させていただきました。各担任の先生方の愛情と工夫を紹介します。
キーワードは「環境を整える‐どの子にもわかりやすい‐」です。
◇黒板とその周辺の掲示物を工夫する
☆黒板の上には、学校の教育目標や学級目標だけですっきりします。視覚が黒板に集中しやすくなります。
◇小さい枠に示すことで集中力向上
☆黒板ではなく、電子黒板やICT機器を使う。区切られた枠内を見るので注意が限定されて集中できます。
☆完成の形を掲示する。見本の掲示で見通しがもてるので安心です。
◇新学期こそルールの明確化
☆「教室に戻ったらやること」の指示、順番をつけて箇条書きに書いておく。
◇ノートと同じマス目の黒板
☆ノートと同じ黒板を用意する。ノートの使い方のルールを身につけさせるため、ノートと同じマス目にビニールテープ等で線を引きます。
◇タブレットの活用
☆書字が苦手な児童には、鉛筆で「書くこと」の代替手段として利用できます。授業を聞くことに集中できます。
2022.6.2

◇通級指導教室がスタートしました。
コロナ禍の中で始まる3年目となりました。しかし、今年度も昨年度同様に4月から新学年のスタートが
切れたことを、大変嬉しく思っています。令和4年度は通級指導教室に、市内の中学校7校から28人が入
級しました。その内、新規の生徒が12名です。
5月9日(月)から通級指導教室の指導を開始しました。時間割作成にあたっては、先生方や保護者の方に
はご配慮いただきありがとうございました。在籍校訪問では、生徒たちの様子を参観させていただきました。
また大変お忙しい中、先生方には通級関係の書類作成でも大変お世話になりました。ありがとうございました。
◇こんなねらいをもって指導しています。
○できる自分を発見し、自信をもって豊かな生活が送れるようにします。
○自立に向けて、自己選択・自己決定の支援をします。
○一人一人の良さを認め、興味・関心を引き出し、それらを伸ばせるようにします。
○個々の問題の改善・克服と、毎日生活している環境への適応ができるようにしていきます。
・コミュニケーション ・人との関わり ・集団、社会のルール
・場面や状況に合わせた行動のコントロール ・学習に関わるスキル など
◇3年間の中学校生活をスムーズに送るために -こんなことを大切に-
1 学校生活に適応する。
2 自己を理解する。
3 他者との違いを理解する。
4 友達関係に適応する。
5 将来像をえがき、進路選択を考える。
中学校はまさに、『子どもから大人へ』、自立への基礎をつくる時期でもあるのです。通級指導教室では、
生徒のニーズにあった自立への基礎づくりを指導しています。今後ともよろしくお願いいたします。
2022.5.6
本年度も通級指導教室の「教室通信」をお知らせしていきます。
どうぞ、よろしくお願いします。2022.5.6

深谷市の通級指導教室
深谷市には、以下の通級指導教室が設置されています。
○深谷小学校 難聴・言語障害通級指導教室 「きこえとことばの教室」3教室
発達障害・情緒障害通級指導教室 「セルフサポート教室」 1教室
○桜ヶ丘小学校 発達障害・情緒障害通級指導教室 「セルフサポート教室」 1教室
○藤沢小学校 発達障害・情緒障害通級指導教室 「セルフサポート教室」 1教室
○常盤小学校 発達障害・情緒障害通級指導教室 「セルフサポート教室」 1教室
【常盤小学校は令和4年4月新設】
○上柴西小学校 発達障害・情緒障害通級指導教室 「セルフサポート教室」 1教室
○深谷中学校 発達障害・情緒障害通級指導教室 「通級指導教室」 2教室
*それぞれの教室が深谷市立教育研究所内にも1教室ずつ設置されています。
深谷小・桜ヶ丘小・藤沢小・常盤小・上柴西小の「セルフサポート教室」から、昨年に引き続き毎月1回「教室通信・風の広場」をお届けいたします。
セルフサポート教室と在籍校・在籍学級と保護者の方の「三者の架け橋」という形で、心にそよぐさわやかな「風」をお届けできたらという担当者の思いを込めて。
セルフサポート教室とは・・
・学校生活をよりよいものにするためのお手伝いをしている教室です。
・得意なことを伸ばしながらも、不得意なことにもチャレンジする学習をしています。
・この教室へは、深谷市内の小学校から、決められた曜日・時間に通って来ています。
・学習は、先生と1対1で行う時と、4~8人のグループで行う時があります。
・授業の開始時に「今日の予定」について説明し、「見通し」をもって90分間の授
業に取り組めるようにしています。指導後には、連絡ノートに自己評価の印を記入
して終了としています。
・連絡ノートに担任の先生や保護者の方に書いていただくメッセージが、指導のヒントにもつながっています。どうぞよろしくお願いいたします。
2022.3.15

今年度の指導が終了しました。
令和3年度も残りわずかとなりました。今年度もコロナウィルス対応の中での指導でありましたが、無事に指導が終えられることを嬉しく思います。在籍校や保護者の方々のご理解のおかげで、通級指導教室の運営もスムーズに行うことができました。
どこまで支援すればいいの?
そろそろ今の学年で使った持ち物の整理をする時期でもあります。整理整頓の苦手な生徒は、保護者や教員から「片づけなさい」と言われても、どこから手を付けてよいのかわからないことが多いものです。最初は、片づけ方の手本を示したり、一緒に片づけを手伝ってあげたりする必要があります。
例えば、机の中を片付ける手順として
① 机の中の物をすべて机の上に出す。
② 必要な物と不要な物、分からない物に分類する。不要な物は捨てる。判断が付けられない場合、教師がそばで見守り、片づけ方のルールを決める。
③ 必要な物の中で家に持ち帰るべき物は、かばんに入れる。
④ 学校に置いておくべき物のみを机の中に戻す。
中学生になっても整理整頓を教員や保護者が手伝う必要があるのかと考える方も少なくないでしょう。中学生になったとたんに、あらゆることができるようになるわけではありません。支援の手を一気に無くしてしまうのではなく、少しずつ減らしていくようにしていきたいものです。
2022.3.10

進級に向けて
在籍校や保護者の方々のご理解のおかげで通級指導教室の運営もスムーズに行うことができました。慣れ親しんだ先生や友達と離れ離れになってしまう「不安」がよぎる春休みです。不安は不安として受け止めて、「進級」「進学」する期待へと気持ちを高めたいものです。そこで、春休みの生活について提案します。
1 規則正しい生活をする。
2 家族の一員として「仕事」をする。
・子どもが仕事をきちんとした時は、必ず大人が「ありがとう」「助かったよ」と労をねぎらうこと。
3 学用品の整理をする。
・教科書の整理(2学年にわたって使用するものもあります。)
・プリントやノート、テスト類の整理。
・習字の道具、絵具などを洗う。足りないものは買い足しておく。
・筆箱の中の確認。
・名前の記入の確認。
4 作品の整理をする。
・いらないものは、写真に納めて処分する。
★やり方を教える⇒一緒にやる⇒見守る⇒任せる という手順で一人でできることを増やしていきましょう。2022.2.14

自分でできる ~メンタルケア~
心も体も成長する10代は、家族や友達などの人間関係の悩みのほかに、進学、受験、進路選択など環境の変化も多く、悩みが次々と現れてきます。心の不安や緊張が体の不調につながっている場合も多いです。自分自身の心の状態をどうケアしていったらよいのか、自分でできるメンタルケアを紹介します。
〇タッピング ~気持ちが落ち着く~
・体の一部を「トントン」と指先で軽くたたくリラクセーションです。自分が気持ちいいなと感じるポイントを見つけたら、指先でとんとん触れてみます。じわっと温かくなり、気持ちが落ち着いてきます。
〇10秒呼吸法 ~体をリラックス~
・息を吸ったときにお腹が膨らんで、吐くときにお腹がへこむ腹式呼吸で行います。
〇肩上げ ~心の緊張をゆるめる~
・鏡に向かって、息を吸いながら両肩を耳につけるように上げる。
・そのままの状態で10数える。
・ふうっと息を吐きながら、一気に力を抜いて肩をストーンと落とす。
2022.2.4
続 風の広場・・感覚過敏

感覚過敏に対する支援
★予防する・・感覚過敏になる刺激を特定し、できる限りそれらの刺激を取り除く。
★慣れる・・・感覚過敏になる刺激に対して、少しずつ接触していくことにより、大丈夫という経験を積む。(無理強いはしない)
★避ける・・・感覚過敏になる刺激やその刺激がある場面を予測し、避けられるようにする。
2022.2.1

感覚過敏について(例と工夫)
刺激の捉え方や感じ方には個人差があります。同じ部屋にいても「寒い」と感じる人、「暑い」と感じる人、それぞれに個人差があることを認識しておくことが大切です。特に、「感覚過敏」という視点をもつことで、子どもの苦手さを理解して支援する方法が見えてきます。
感覚過敏とは、脳の感覚刺激の受け取り方がとても敏感で、生活に大きな不便があることです。感覚過敏は、周りからわかりにくく、努力や我慢が足りないと誤解されることがありますが、努力不足ではなく「脳の特性」です。

2021.1.17

明けましておめでとうございます。6年生は、あと3か月足らずで小学校を卒業します。3学期は中学校を意識した学校生活を送れるように、周囲の大人が環境調整を心掛けることが大切です。小中の違いについてまとめてみました。

2021,12.28

「習慣」を武器に!
学習を「習慣」とするためのコツをまとめてみました。参考にしていただき、ご活用いただければと思います。
○学習を「習慣」とするメリットとは?
1 学習時間を確実に積み重ねられる
学習は繰り返し行うことで積み重なっていきます。まずは、30分集中して取り組むことから始めてください。30分できるようになったら、10分ずつ時間を増やしていきましょう。学習することが習慣となればしめたものです。学んだことを復習すると、授業で習ったことも定着します。
2 自信が得られれる
学習することが「習慣」となれば、本人の自信につながります。継続してできたことは、確かな成果を生むため、「できるようになった」「続けてできた」という実感と達成感が自信になります。
○「習慣」にするコツ3つ
1 場所と時刻を固定する
2 習慣化の妨害になる要素を取り除く
3 記録を付ける2021.12.6

年末年始は子どもたちの「思いやり」を育むチャンスです。
あいさつをする、部屋を片付ける、掃除をする、生き物の世話をするなど、これらを通じて学んでほしいのは「相手を思いやる」ということです。掃除や片付けには、清潔を保ったり便利にしたりする目的もありますが、一緒に使う場所を心地よくするという目的もあります。
子どもが片付けや掃除を手伝ってくれたら、「片付けしてくれてうれしいな。」
「掃除をしてくれたおかげで気持ちがいいね。」と、気持ちを伝えながらほめてください。誰かを喜ばせることができた、役に立ったという満足感は、「次もやろう。」「もっとやろう。」という意欲へと導きます。そして、それは『誰か』のことを考え、率先して自分から動ける人間を育てることにつながります。
子どもの将来のために親がしてあげられる何よりの贈り物です。
2021.11.26

今年もあと1か月余りとなりました。
11月は、どの学校でも3者面談が行われたことと思います。特に3年生は、進路について具体的に話を
する機会だったと思います。通級の指導の中でも「進路相談」は、指導の大きな柱の一つでもありま
す。自立活動の中で「自己を見つめ、自己理解を進める」指導を行っています。そのうえで進路につ
いては、本人や保護者の方に寄り添いながら進めているところです。12月8日(火)から通級指導
教室の保護者面談を行います。今後も在籍校の担任や学年の先生方と連携をとりながら進めていきた
いと思います。
2021.11.1

子どもの肯定感を育てる
―お手伝いのすすめ―
今月のテーマは「肯定感」です。子どもの自己肯定感を育てるために、お家でできるお手伝いの際の言葉がけについて考えてみましょう。
☆「お箸を並べてください。」とていねいに頼み、子どもが並べたら「ありがとう。お母さんうれしいな。」と笑顔で言葉をかけましょう。
「ありがとう」は子どもの自己肯定感を育てる魔法の言葉です。
その一言で子どもは「自分は役に立っているんだ。」と感じることができるのです。
「ありがとう」は、存在そのものを認める言葉でもあります。
*子どもに頼むときは、「お手伝いしてくれるとうれしいな。」「お願いします。」と、笑顔でていねいに声をかけます。何がなんでもやらせなくてはと、叱りながら手伝わせるのはやめましょう。