かわらづくり

 深谷市でむかしからさかんにつくられているものに、
かわらがあります。「いぶしがわら」とよばれています。



@  原料の土を配合機の中に入れます。
「土のかたさは、かたすぎても、やわらかすぎても
いけません。ちょどよい土のかたさにします。手で
さわったり、目で見たりして、長年のけいけんで見
分けます。」


A 石ぬき機械で石をはじきます。
「昔は、田や畑の土を使うので、石をはじき
ました。今は、よい土を使うので、よりよい土
になるようにしています。」



B 土練機で、土をねります。
「かわらができるような土にします。」


C 1まい、1まい、形を作ります。
「かわらの形になって出てきたものを、
仕上げています。きずがあるかどうか、
よく確かめています。」
「形になったかわらを、また、1まい、1ま
い、ほしやすいように立てかけます。か
わらの形が、全部同じになるようにして
います。」


D 天日ぼしをします。
「夏は一日、その他の季節は二日間、
よくかんそうさせます。風が強いと、き
ずができやすいので、気をつけて見
ています。雨がふったらしまいます。
天日ぼしをするととてもよいかわらに
なります。」


E  かまでやく。
「一つのかまに、かわらが1500まい入
ります。温度が980度になるまで、約20
時間やき続けます。ガスでやきます。
その日の天気によって、やく時間がか
わるので、調節しています。」
「炭素をかけていぶすと、かわらがぎん
色になり、水をはじきます。」


F  仕上げをします。
「ウオーターシャットをかけて、寒さに強く、きれ
いな色にします。」


G  しゅっかします。
「 おもに、関東地方のだいくさんの所
へ、注文通りにとどけます。 車で運び
ます。」
「 手作りで作っています。 伝統をうけ
ついで、愛情をもって作っています。
かわらは家の一番上にある大事なや
ねにつけます。 木の家にいぶしがわ
らのやねだとしっかりしています。」

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