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第1次〜第2次調査の概要

     幡羅遺跡は、平成13年4月に養豚場の堆肥舎建設に伴って初めて調査が実施され、大型の建物跡1棟が検出されました。また、同年10月に北側隣接地を確認調査したところ、柱筋を揃えた同規模の建物跡が、また、その建物列に沿うように区画のためと思われる溝が見つかりました。
     この建物は規模や厳重な基礎工事を施している点、複数の建物が柱筋を揃えていること等、全国で調査されている郡役所の正倉跡と比べても遜色のない内容と考えられます。

     調査区はあわせて約1,600uで、見つかった遺構は大型建物跡2棟、溝1条、竪穴住居跡3軒、6世紀代の古墳4基で、その他に中世土壙多数があります。また、建物跡の周辺に古墳跡がありますが、建物群を整備するにあたって、ある古墳は壊し、ある古墳はそのまま残していることがわかりました。竪穴住居は10世紀後半頃のもので、建物跡の終焉に見通しがつけられます。

(1次・2次調査区)

     建物跡は、2棟が確認され、1棟分の間隔を空けて配置されていました。ともに掘立柱建物から礎石建物に建替えられていることが判明しています。
     両建物は、ともに桁行3間、梁行3間の総柱建物で、柱間は桁行で2.7m等間、梁行で2.4m等間です。主軸方向は、真北から約40度東に傾いています。

     第1号建物跡は、礎石建物の浮動沈下を防ぐために壷状に穴を掘り地固め(以下地業)が行われていています。しかし、一部地業部分の下より径50p程度の柱穴が確認され、地業をした建物以前に、もう1棟建物があったことが判りました。
     また、遺構確認面で礫が確認されました。礫は、礎石建物を建てる際の壷地業の素材で、礫と黒褐色土、ローム土を混ぜ互層に積み重ねています。第2号建物跡は、柱穴の断面観察から少なくとも1度の建替えを行い、その後礎石建物を建てていることが判りました。

     溝跡は、建物跡に平行し、南東に15mの距離をおいて見つかりました。溝の幅は約2.5mで断面形は逆台形です。長さは約20mが確認されました。南は調査区外に延びますが、北は屈曲せずに古墳にぶつかる所で止まっていました。遺物は、溝の上層より7世紀末〜8世紀初頭の暗文のある土師器が少量出土しました。

       

調査の様子

第1次調査倉庫跡

石を混入しながら丁寧に埋め立てている

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